職人の物差し その1 |
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「目は口ほどに物を言い」と言う諺があります。 初対面の人とのコミニケ−ションにおいて、会話が無くとも相手の目を見ればほぼ意志が判ると言う意味で、今更言うほどでもありませんが、 剣道具作りの名人が初対面の人の防具を作るのに、一見しただけでぴったり合ったサイズが出来上がり驚いた!とか、 サイズも測らずに顔にぴったり合った面が出来た、とか言う話を聞かれたことがあると思います。 |
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いくら名人でも基礎になる尺度が何もなくては物作りが出来ません。 実は職人が最初に目を付けるのは手なのです。 手のサイズが判ればすべての剣道具のサイズが割り出すことが可能です。 余談ですが、手のひらから足のサイズが判ります。 計り方は簡単、手のひらの下部から中指までと、中指の第2関節を足すと足のサイズになります。 この足と同サイズが本人にとって箸の一番使い易い長さなのです。 「箸職人」が、個人に合わせた最適な長さの箸を作るときのサイズと一致します。 これより短いと駅弁箸、長いと中華箸です。 手のひらより短いと箸としては使用不可能です |
![]() 静岡 大庭先生(6段)にモデルになっていただきました。 (足の写真の下に顔写真で申し訳ありません。 御無礼をどうぞお許し下さい。) |
顔のサイズを割り出すのに最重要ポイントは目までの距離です。 剣道具職人は手によって顎から目までの距離を割り出します。 剣道具職人は手によって顔のサイズを割り出します。 剣道具職人は手によって面布団の幅、長さを割り出します。 剣道具職人は手によって面の顎の長さを割り出します。 人間だれでも親指を顎下に入れて顔に指を伸ばしてあてがうと、人差し指の先が目尻を指します。 顎から目尻までの距離をこうして測ります。 これが面を作る時の最重要ポイントです。手の長さを基準にして割り出した物差しが「曲尺」(かねじゃく)と言います。 手首から肘までを1つの単位の基準として1尺とし、10分の1を1寸としました。 始まりは、古く中国の周の時代(およそ紀元前1000年)にまでさかのぼり、使用されたと聞いています |
物差し その2へ続く |