会員紹介 


 京都昇竜堂  田中敏和会員

  10円玉の柄、宇治の「平等院」裏手の、京都城陽市の田中昇龍堂を訪ねてみました。
(というより南山城、一休寺の酬恩庵の方が近いな、と名所旧跡見学の好きな筆者の独り言)
 昔は、周り全体が竹林で他に人家も行き交う人も無く、たまに狐が顔を出す位で話し相手もなく、胴材料の竹も手を後ろに伸ばせば届くところのあったとかーーーーー
 (嘘、嘘、嘘、嘘、叩かれるなーー)
 今や新興住宅地内のまっただ中で3度も素通りし、ここで胴台製造とは以外や以外の大邸宅、(しかし後ろの竹林で満更の嘘でもないと確認下さい。)



 
 予告なしの訪問当日は仕事の真っ最中、あわててポロシャツに着替え、親父に似ず端正な顔で「はいポーズ」。 愛犬ポチ?に見守られ仕事場拝見。

 先代の写真がでんと仕事場中央に!
 その下に仕掛かり中の胴台が無造作に! 
 
 漆塗り現場はあいにくと見られなかったが、竹組みと革張りを見学。
 竹と竹の間は接着して無く、琴弦で編んであるのみ。
 その上に革をはり、漆で仕上げる。
 
 竹と革は生き物だから、季節に応じて1寸程縮んだり開いたり、
 で−−−人間と同じ扱いを。
 
 胴は革と竹の接着が剥がれてもそれからが安全に貢献する。
 (但しきちんとした胸付けが条件)と彼の弁
 












   
  未だに頑固な親父の目、 引き継ぐ息子も頑固の目。    直射日光をさけ屋内乾燥中